債務整理の種類

債務整理とは、債務を整理する方法です。法的整理と任意整理があります。法的整理には、自己破産、民事再生があり、任意整理と異なって法律に規定がありますので、要件を満たせば強制的に整理をすることができます。

また、裁判所を介して行われるため、確実に整理を行えるメリットがあります。その反面、一部資格の制限を受けたり、情報が官報に掲載されてしまうので、周囲にバレてしまうというデメリットがあります。

任意整理は、任意で交渉をするので、当事者間での合意を柔軟に形成できるメリットがあります。デメリットは、交渉は当事者の任意次第ですから、相手が応じるかどうかは相手次第で強制的ではないということです。

いずれの場合も、債務整理をするにあたって個人で行うよりは、専門家が活用されます。個人であると、よほど法律に自信がある場合でなければ、手続を行うことが困難です。手続きには期日が決まっていたり、書類の書式が定まっている物がありますが、十分に知識がないと、対応していくのが難しくなります。その点、専門家であれば知識とノウハウがありますので、しかりと手続きを行うことができます。

弁護士と司法書士、どちらを選ぶべきか

この手続きを依頼することができるのは、弁護士と司法書士です。弁護士は、全般的に法律相談、手続の代理をすることができますから、任せられることに制限はありません。司法書士は弁護士と比較すると、扱える範囲に制限があります。

そもそも、司法書士は登記の専門家であるため、基本的にそれに関する相談以外は扱うことができません。ただし、現在では数年前に法律が変わり、認定を受けた方の場合は、簡易裁判所で取り扱うことのできる140万円以下の案件については、法律相談や代理人として活動をすることなどが可能となっています。

弁護士も、認定を受けている司法書士も、どちらも扱うことができる場合ならば、司法書士の方が低料金で任せられる分お得です。選択肢として、訴額が140万円を超えてしまう場合は弁護士一択となります。どちらにも依頼でいる場合にどちらを選ぶかは、好みの問題です。

費用を抑えたいのか、それとも安心して任せたいのかといった事情がかかわってくるでしょう。いずれにせよ、選ぶ際には実績がある方を選んだほうが良いです。実績があるということは、多くの案件をこなしてきていることを意味します。そうなると、具体的な手続きごとのノウハウについても理解していますし、それを効率的に行ってもらうことができます。

法律分野は、知識だけがあっても意味はなく、経験も物を言う世界です。そのため、経験豊かな方から選んだほうが、確実に債務整理を成功させてもらうことができます。

あまり込み入った案件でなければ、司法書士でも問題ありません。ただ、案件によっては、訴額が不明確なこともあり得るでしょう。そうなると、弁護士しか扱えない案件になってしまう可能性がありますから、そういった場合は用心して弁護士を選んでおいた方が良いです。